ばらの丘3丁目の雪(別れ)2・最終回・
お祭りさわぎの春が終わった。
夏休み前のある日
新潟の兄から連絡があった。
亡き母の法要の知らせだった。
そういえばもう何年も帰ってなかった。
2、3日の留守だったので
バラの水やりは主人に任せて
娘と帰ることになった。
久しぶりの夏の新潟は
たんぼが青々と美しかった。
法要のあと兄に色んな所に連れて行ってもらった。
懐かしく楽しかった。
ここは毎年100%雪が降る。
アホな私みたいに庭に雪景色が見たいと
白バラを植える人などいない。
・・・・まるで青い鳥・・・・・
チルチルミチルの青い鳥だ・・・・
追い求めていたものは
すぐそばに。
人はいつでもそうだ。
すぐそばにある幸せが
いつも「見えない。」
「今度は雪降ってる時くるね」
と、約束して
兄たちと別れた。
私はもう白い庭にする為のバラなんか
やめればいい?・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・「大好きだ」と声にだして言う勇気も
ないくせに・・・・・・・・・・・・
離れたくないと強く思った。
新潟から東京に戻ると
バラたちはいつものように変わりなかった。
「バラさんたち。ただいま。」
夏の日差しで葉が青々と
美しかった。
まるで新潟のたんぼみたいに。
・・・・・・・
・・・今すぐは無理だけど
いつか素直に
「大好きだよ」と言える人になりたい。
また新しいスタートラインに立った。
・・・・こんな私だけど・・・・
これからもずっと
一緒にいてくれますか?
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
一瞬の風が吹いた・・・・・・
バラたちは
みんな優しくうなずいた。
終わり
長い間読んで下さり本当にありがとうございます。
へたなくせに文を書くのが好きです。
また変なのが始まるかもしれませんが
その時はどうぞよろしくお願いいたします。
ブログは毎日更新中。
またお会いしましょう。
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